原位置試験・サウンディング
原位置試験やサウンディングは、地盤が持つ強度特性などを調べるために行います。
これらの地質調査では、地層分布を確認するだけではなく、地盤の強さや性質など土本来の特性を数値として表し、建築や土木設計の基礎資料とすることもできます。また地滑りしやすい地域などでは、その危険性を事前に予測することも可能です。
標準貫入試験
標準貫入試験は、JIS規格に規定されている最も一般的な試験です。地中1mごとに実施すれば、地盤の硬軟や締まり具合を表す、N値を求めることができます。調査と同時に試料採取も可能なため、地層判定の材料としても使うことができます。
得られる主な定数・情報:N値、土質試料(サンプル)など
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![標準貫入試験](img/position01.jpg)
孔内水平載荷試験
孔内水平載荷試験は、地盤の横方向の変形特性を求めるための試験です。一般的には軟弱地盤を対象に行われ、試験装置は低圧型(LLT)試験器が使用されています。
得られる主な定数・情報:変形係数(E)、降伏圧力(py) など
![孔内水平載試験](img/position02.jpg)
スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)
スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)は、土の硬軟や締まり具合の判定や、軟弱地盤の層厚確認などを目的として行われます。また、戸建住宅などの小規模構造物の支持力特性を把握するためにも広く実施されています。
得られる主な定数・情報:Wsw、Nsw、許容支持力(qa)、軟弱地盤の層厚 など
![スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)](img/position03.jpg)
ポータブルコーン貫入試験
ポータブルコーン貫入試験は、“静的コーン貫入試験”の一つで、コーンペネトロメーター試験とも呼ばれています。貫入ロッドの先端に取り付けたコーンを静的に貫入させることによって、深さ方向への地盤のコーン貫入抵抗を連続的に求めることができます。携帯が容易なため、山岳地や傾斜地、狭小地などで多用されています。
得られる主な定数・情報:コーン貫入抵抗(qc)、先端抵抗(qt) など
![ポータブルコーン貫入試験](img/position04.jpg)
オートマチックラムサウンディング試験
オートマチックラムサウンディング試験は、“動的コーン貫入試験”の一つで、大型と中型のものがあります。貫入ロッドの先端に取り付けたコーンを自動打撃ハンマーにより貫入させ、貫入量と打撃回数を測定することで地盤の強度がわかります。標準貫入試験と方法が似ていることからN値との相関性があり、多くはボーリング試験、標準貫入試験の地点間を補完する目的などで利用されています。
得られる主な定数・情報:Nd値、換算N値、地盤の連続性 など
![オートマチックラムサウンディング試験](img/position05.jpg)
平板載荷試験
平板載荷試験では、地盤に設置した載荷板を通じて垂直荷重を加えることにより、荷重の大きさと載荷板の沈下量の関係から地盤の支持力を求めることができます。そして求められた支持力と沈下量の関係をもとに、造物基礎(主に直接基礎)の検討を行います。
得られる主な定数・情報:極限支持力(qt)、地盤反力係数(kv) など
![平板載荷試験](img/position06.jpg)
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